Dossiri - Kamaeru

建築・都市・生活の領域に関する知識の体系化、技術に対する考察、書籍レビュー等

就活一服

七夕だ。別に見上げられるような天気でもなく、この二日間の豪雨は家の近くの川も氾濫させているが。

就活を終えるかどうかも迷うが、今日でとりあえず一区切りついた。

やる前から分かっていたけれど自分は就活がものすごく下手だった。

まずモチベーションも滅茶苦茶で、自分の志望する業界さえあやふやである(今でもそうだが)。ある程度は受けたので、それなりに色々な会社にアプローチはした自信がある。ざっと15社くらい? ほとんどは一次面接で落とされて、二次に進めたのはほんの数社だった。

相談に乗っていただいた先生には「叩く門を間違えている」と言われた。私は実際叩くべき建築業界の門をかなり敬遠していたと思う。そもそも建築に進むとロクなことはないという思いで就活を進めており、幾つかの入りたい企業でなければいっそ文系就職で構わないとの思いでやってきた。が、そこで躓いたのだろう。代替案がなかった。

「ホワイトなインフラかメーカーで建築技術者になる」

気持ちとしてそうあったとしても、それは人を説得する強度もなく、自分を覚悟させる強度もなかった。妥協案があるとすればハウスメーカーだったのかもしれない。私と企業との共通項の不在。相手の心の琴線に触れぬ動機。それに答えをつけようとせずに、さっさと諦めてしまったので多くの時間を浪費したと覚えている。

何も考えられなかった、とは言えない。何か楽観的に、かつ限定的に、思考はしていたと思う。結果論でいうなら、これから考え続けないといけないものだけが残ったのだ。

 

さて。

 

最近は「研究のレビューをはやくしなさい」という状況だ。

肩の荷を下ろして、別の荷物を持ちなさい、という状況。

なんだって、やらねば始まらぬ、もちろん可能性の幅は私次第である。

興味があるのは「メガシティ」というテーマだが、広範すぎて方向性を持たない。方向性とはある種の具体性や束縛条件に基づいて生まれるものだ。方向は自分で決めないといけない。

やるべきものは依然ある。人生なのだから何か、埋めるようなコトを企てたいと思うのだ。

お菓子作りでも始めてみようか。射程、具体性、手近さ、もろもろの点で、疲れた自分にちょうどいい気がする。

後いい加減、ストロガッツ勉強し終わって別の幾何系か化学系に入りたい。

やりたい研究ベースで研究室を選び研究を進めた人は就活もスムーズである。すべてはつながっていて、脱線したりすればものごとがつっかえていく。学部生から続いている、もろもろの繋がり。「直感的には切断できない」のが現実であり、「切断」にかかるエネルギーも、計画性も、勇気も、自分を尊重することから湧き出るのだと信じている。

だからせめて、やりたいこととそれをやることには責任をもっていきたいのだ。